クラレオン・パンオプティクス
従来、多焦点眼内レンズといえば「2焦点眼内レンズ」、つまり近方と遠方の2つの距離にピントが合うものが一般的でした。
その後、近方・遠方に加えて中間距離にピントが合う「3焦点眼内レンズ」が登場し、その代表的な製品が「クラレオン・パンオプティクス」となります。アメリカのアルコン社が製造・販売しています。
クラレオン・パンオプティクスの中間距離は、60cmです。これは、パソコンやタブレット、スマホを操作する際、あるいは車のカーナビを操作する際に適した距離であり、現代日本に住む私たちにとって、より生活に則した設計と言えます。
もちろん、読書をしたり、自然の景色を眺めたりといった近方・遠方についても良好な見え方が実現されています。
クラレオン・パンオプティクスの特徴
国内初認可のクラレオン・パンオプティクス
クラレオン・パンオプティクスは、3焦点眼内レンズとして国内で初めて認可を受けました。また症例数においても、3焦点眼内レンズにおいて最多となっています。
クラレオン・パンオプティクスによる老眼治療
白内障手術において多焦点眼内レンズであるクラレオン・パンオプティクスを使用することで、老眼の治療が可能です。手術後は、眼鏡を使用する機会・時間が少なくなることが期待できます。
クラレオン・パンオプティクスは
明るさの影響を受けにくい
従来の多焦点眼内レンズとは異なるデザインであり、明るさの違いによる瞳孔径への影響が少ないため、明所・暗所ともに、安定した見え方が期待できます。
クラレオン・パンオプティクスは
光のロスが少ない
従来の多焦点眼内レンズでは、平均して15%の光のロスがありました。クラレオン・パンオプティクスでは、この数字を約12%まで下げることに成功しています。効率良く光を網膜まで届けることで、距離を問わずクリアな視界が期待できます。
クラレオン・パンオプティクスは
後発白内障の発症リスクを抑える
エッジデザインの独自の工法により、白内障手術の代表的な合併症である「後発白内障」のリスクが抑えられます。また、レンズの形状にも工夫がなされており、手術後のレンズの位置が安定します。
クラレオン・パンオプティクスは意図的に
4焦点を3焦点にしている
クラレオン・パンオプティクスの製造過程では、まず4つの焦点距離を持たせ、その後意図的に1つの距離(80cm)が取り除きます。この工程を経ることで、近方・中間距離への光の配分を増やしています(独自の技術「ENLIGHTENテクノロジー」)。
クラレオン・パンオプティクスは
乱視矯正も可能
乱視が強い場合には、乱視用のクラレオン・パンオプティクスを使用することで、見え方を改善することができます。デザインの工夫により、長期にわたる矯正効果が期待できます。
クラレオン・パンオプティクスの費用
費用 | |
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クラレオンパンオプティクス |
乱視なし:280,000円 |
乱視あり:330,000円 |