ICL

ICLとは

ICLとはICLとは、「眼内コンタクトレンズ」のことです。水晶体を残したまま、目の中に挿入し、近視・遠視・乱視といった屈折異常を矯正することができます。
一般的なコンタクトレンズのように取り外して管理する必要はありません。また、レーシックのように角膜を削る必要もありません。
低侵襲の手術で、裸眼での快適な日常生活を取り戻すことができます。
当院では、このICL手術を日帰りで行っております。

このような方におすすめです

このような方におすすめです

ICLは、特に以下のような方におすすめしたい治療です。

  • −3D以上の近視、遠視、乱視の方
  • 眼鏡、コンタクトレンズをつけずに裸眼で過ごしたい方
  • レーシックで角膜を削ることに抵抗があるという方
  • 角膜が薄く、レーシックが難しいと言われた方
  • 入院なしの日帰りでの手術を希望している方

ICLをおすすめする理由

裸眼で快適に過ごせる

眼鏡やコンタクトレンズを使用せず、取り外して管理する必要もありません。また、外見上の変化もありません。
裸眼で、毎日を快適に過ごすことができます。

可逆性のある治療である

万が一見え方に満足できない、トラブルが起こったという時、眼内コンタクトレンズを取り出してもとの状態に戻すことができます。
角膜を削るレーシックとは異なり、可逆性のある治療と言えます。

強度近視が矯正できる

−3D以上の中等度近視、−6D以上の強度近視を矯正することができます。
中等度近視や強度近視を放置していると、飛蚊症、網膜剥離といった黄斑・網膜の病気や異常が起こる可能性があります。

ICLとレーシックの比較

ICLをレーシックと比較した場合には、以下のような違いがあります。

ICL レーシック
手術の方法 眼内レンズを挿入 角膜をレーザーで削る
可逆性 レンズを取り出し、もとに戻せる 角膜を削っているため、もとに戻せない
近視の戻り具合 戻ることは少ない 戻ることがある
見え方 クリアでコントラストも良好 光のズレ(収差)が出やすい
矯正可能視力 中等度~強度の近視、乱視、遠視 矯正できる近視強度に上限がある

ICLと一般的な
コンタクトレンズの
コストの比較

ICLと一般的なコンタクトレンズのコストの比較ICLと一般的なコンタクトレンズのどちらにするか、コスト面でお悩みになっている人も少なくないかと思います。
ICL手術の場合、費用が発生するのは基本的に最初だけです。一方のコンタクトレンズの場合、当然ですが購入するたびに費用が発生し、積み重なっていきます。
そのクリニックのICL手術の費用、コンタクトレンズの値段にもよりますが、おおよそ9年後には、コンタクトレンズの使用でかかる費用が、ICL手術でかかる費用に追い付きます。つまり以降は、価格的にもICL手術の方が“お得”になると言えます。
さらにICLの場合、コンタクトレンズのように取り外して洗浄などの管理をする必要がありません。また、ズレる・外れることもありません。

ICLの特徴

色鮮やかな見え方

角膜を削らずに屈折異常を矯正できるため、色鮮やかな見え方が実感できます。
また、光のズレ(収差)が少なく、コントラストも良好です。
治療後の近視の戻りも基本的にはございません。

幅広い矯正範囲

視・遠視であれば「+6.0D~-18.0D」、乱視であれば「0.5D~6.0D」と、幅広い度数に対応ができます。
角膜が薄い方、角膜形状不正の方など、レーシックの適応外となった方も一度ご相談ください。

長期安定性

挿入したICLは、半永久的に使用できます。
万が一、見え方に満足できない・トラブルが起こった時にも、取り出して目を元の状態に戻すことができます。
もちろん、異なる度数のレンズに交換することも可能です。

術後合併症や夜間の見えにくさの軽減

3mm程度の小さな切開で済むため、ドライアイなどの合併症のリスクが抑えられます。
また、近年のICLは光学部が十分に確保できるため、ハロー・グレアも起こりにくくなっています。

先進的なホールICL

よし眼科クリニックでは、レンズ中央に小さな穴のあいた「ホールICL」を採用しています。
これにより、従来はICL手術で必須だった虹彩切開が不要となり、患者様の目のご負担が軽減されます。また、術後の合併症の少なさにも寄与しています。

ICL手術の
メリット・デメリット

メリット

  • レーシックとは異なり、屈折異常の程度に関係なくほぼすべての症例に対応できる
  • レーシックのように角膜を削らないため、見え方の質が良好
  • 手術の翌日~数日以内に視力の回復が実感できる
  • 万が一トラブルなどが生じた時、レンズを取り出してもとの状態に戻せる
  • 将来的に、度数の異なるレンズへと交換できる
  • 光のズレ(収差)、近視の戻り、ハロー・グレアが起こりにくい
  • ドライアイなどの合併症のリスクが少ない

デメリット

  • 自費の治療であるため、費用が高額
  • 国内では比較的新しい治療法であり、ライセンスを取得した一部の眼科専門医しか対応できない
  • 安定していない近視、眼内に炎症がある、前房が浅いといった理由で手術ができないことがある

ICL手術の流れ (ご予約からアフターフォローまで)

検査・カウンセリング

初診では、まず目の状態を確認したり、ICLの適応となるかどうかを判断するための検査を行います。
カウンセリングでは、ICL手術の内容、術前・術後の注意点、どのような見え方が期待できるかといったことをご説明いたします。
料金を含め、すべてにご理解・ご同意いただけましたら、後日の手術のご予約をお取りいただきます。

点眼麻酔

ICL手術の麻酔は、基本的に点眼麻酔のみです。普通の目薬と変わらず、痛みはまったくありません。
追加で眼内への麻酔注射が必要になった場合には、少ししみるような刺激があります。

切開

耳側もしくは上方の角膜周囲部を~約3mm切開します。
麻酔が効いており、痛みはありません。

ヒアルロン酸を入れる

切開したところから、ヒアルロン酸を注入します。

ICL(眼内コンタクトレンズ)の挿入

折りたたんだ状態の眼内コンタクトレンズを挿入し、中で広げます。
傷口は小さく、自然に閉じます。また、縫合の必要もありません。

眼内洗浄

感染防止のため、眼内を洗浄します。

手術終了

手術は両目で20分程度で終了します。
眼帯なしでお帰りいただけます。

手術後の診察

手術の翌日、1週間後、1カ月後、3カ月後、1年後と、何度かご来院いただき、見え方や目の状態などを確認します。
感染や疾患の予防・早期発見のため、必ずお越しくださいますよう、お願いします。

ICL手術後の生活について

手術当日は、視野がかすんでいます。手術翌日または数日後からはっきりと見え、視力の回復もご実感いただけます。
手術後は、以下の点にご注意ください。なおしばらくの間は、目やまぶたを擦らないようにご注意ください。

点眼薬の使用

感染などを防ぐための点眼薬を処方します。
医師の指示を守り、正しくご使用になってください。

就寝時の姿勢

目に負担がかからないよう、1週間程度は仰向けになってお休みください。
また1週間は、就寝時に保護ゴーグルを使用していただきます。

シャワー

手術翌日から、首から下のシャワーを再開できます。

洗髪・入浴

手術後2~4日で再開できます。
※目に水が入らないようにしてください。
※温泉・銭湯・サウナは1ヶ月間お控えください。

アルコール

手術後3日間はお控えください。

メイク

目のまわりを避けたメイクは、手術後3日で再開できます。
目のまわりのメイク(アイメイク・ビューラー)、まつ毛エクステ・まつ毛パーマは手術後1週間ほどお控えください。

お仕事

デスクワークについては手術後2日で再開できます。身体を酷使する、たくさん汗をかくような仕事の再開時期については、その内容にもよりますので、医師にお尋ねください。

運転

通常、手術後1週間で再開可能です。
手術後初めて夜間の運転をする場合には、対向車のライトがまぶしく感じることがございますので、特に注意してください。

カラーコンタクトレンズ

カラーコンタクトレンズの装用は、最低1ヶ月はお控えください。詳しい時期については、医師にご確認ください。

運転免許証の「眼鏡等」の条件について

運転免許証に「眼鏡等」の条件がある方は、たとえICL手術で視力が回復していても、眼鏡・コンタクトレンズの装用なしで運転すると、減点や反則金が科せられることがあります。必ず、条件の解除の申請を行ってください。

ICL術後のメリット

QOLの向上

眼鏡・コンタクトレンズが不要になり、裸眼での生活を取り戻せます。
眼鏡でいえば装脱・お手入れ・ケースの携帯がなくなり、コンタクトレンズでいれば装脱・洗浄・ズレ・炎症等のトラブルがなくなります。もちろん、コンタクトレンズを購入するという手間もなくなります。
さまざまな場面で快適さが感じられ、時間の節約にもなるため、QOLが向上します。

日帰り手術で仕事の早期復帰が可能

ICL手術自体は、15~20分で終わります。入院なしの日帰りで受けられる手術であり、翌日か数日以内には視力の回復をご実感いただけます。
デスクワークであれば、手術後2日で復帰が可能です。
※手術当日は、かすんではっきりと見えません。
※身体を激しく動かす仕事、汗をたくさんかく仕事への復帰時期は、その内容にもよりますので、医師にご確認ください。

紫外線ブロック

眼内コンタクトレンズには、紫外線吸収剤が入っています。紫外線A波・B波を一定程度、ブロックします。
※サングラスのように眩しさが抑えられるわけではありません。

災害時の安心感

特に夜間に災害が起こった場合、眼鏡・コンタクトレンズを持って避難できるとは限りません。また持って行けた場合も、避難先でコンタクトレンズが交換できないということもあります。
就寝中を含め挿入したままのICLであれば、このような心配はなくなります。

ICL手術後の注意事項

  • 処方する点眼薬は、医師の指示を守り正しくご使用ください。
  • 手術後1週間は、仰向けで就寝してください。また就寝時、保護ゴーグルをご着用ください。
  • 首から下のシャワーは、手術翌日から再開できます。
  • 洗髪・入浴は、手術後2~4日で再開できます。
  • アルコールは、手術後3日間はお控えください。
  • 目のまわりを避けたメイクは、手術後3日で再開できます。アイメイク、ビューラー、まつ毛エクステ・まつ毛パーマは1週間ほどお控えください。
  • デスクワークは、手術後2日から再開できます。肉体労働の再開時期については、その内容にもよりますので、医師にご確認ください。
  • 車やバイクの運転は、手術後1週間で再開可能です。視力が戻ってからの再開としてください。
  • 手術後、初めて夜間の運転をする際には、対向車のライトがまぶしく感じられることがありますので、ご注意ください。
  • カラーコンタクトレンズの装用は、手術後最低2週間はお控えください。詳しい時期については、医師にお尋ねください。
  • 運転免許証に「眼鏡等」の条件がある方は、条件を解除するための申請を行ってください。そのまま裸眼で運転すると、視力が十分にあっても、原点・反則金が科せられることがあります。

ICL手術のリスク

ICL手術は、侵襲が少なく安全性の高い手術です。
しかし、以下のようなリスクもございます。予めご留意ください。詳細につきましては、手術前に改めてご説明いたします。

  • かすみやぼやけ、眩しさ、異物感・充血といった一時的な症状が現れることがあります。通常、長くても1週間で軽快します。
  • 約3%の確率で内皮細胞数減少が起こりますが、次第に改善します。
  • ごく稀に眼圧上昇が起こり、点眼・内服・レーザーによる追加治療が必要になることがあります。
  • ごく稀にレンズの度数が合わず、レンズの効果・再手術が必要になることがあります。

ICL手術の費用

乱視なし 65万円(税込)
乱視あり 69万円(税込)

*上記費用には、「術前検査、手術費および術後1カ月間の診察・検査・お薬代」が含まれます。
*手術お申込み時に、前受け金として5万円をお預かりしています。手術当日に残りの金額をお支払いいただきます(手術キャンセルによる前受け金の返金は致しかねます)。
*お支払にはクレジットカードをご利用頂けます。

よくある質問

ICL手術とは、どのような手術でしょうか?

A.ICL手術とは、眼内コンタクトレンズ(有水晶体眼内レンズ)を眼内へと挿入し、近視・遠視・乱視といった屈折異常を矯正する手術です。角膜を削ったり、水晶体を取り除いたりすることのない、低侵襲の手術です。角膜周辺部の切開は約3mmにとどまり、縫合なども不要です。レンズを取り出せば、元の状態に戻ります。将来的に違う度数のレンズと交換することも可能です。

ICL手術は、どのような人におすすめですか?

A.中等度~強度の近視や乱視・遠視の方、レーシックの適応外となった方、角膜が薄い方、眼鏡・コンタクトレンズをつけずに裸眼で過ごしたい方、日帰り手術を希望している方などに特におすすめです。 適応となるかどうかは、検査と医師の診察で判断します。

ICL手術の痛み、手術後の痛みが心配です。

麻酔をかけますので、ほぼ無痛で手術を終えられます。麻酔は基本的に、点眼麻酔のみです。追加で眼内に麻酔をかける場合には、少しだけしみるような刺激があります。 手術後、ごく軽い痛みが生じることもありますが、通常は数日以内に解消します。

ICL手術の所要時間はどれくらいですか?

両目で20分程度で終了します。手術後は、しばらく安静にしていただき、目の状態を確認し、注意事項などをお伝えすれば、速やかにお帰りいただけます。

手術後、すぐによく見えるのでしょうか?

当日中は、視界にかすみが生じます。通常、翌日~数日以内にはっきり見えるようになり、視力改善もご実感いただけます。

ICL手術の副作用、リスクなどについて教えてください。

一時的にかすみやぼやけ、眩しさ、異物感・充血といった副作用が生じることがありますが、長くても1週間で改善します。その他、内皮細胞数減少、眼圧上昇などのリスクがあります。詳細はカウンセリング時に説明いたしますので、ご安心ください。

ICLはどのくらいの期間、使用できるものなのでしょうか?

半永久的な使用ができます。ただし、年齢、目の状態の変化によって、将来的なレンズの交換が必要になることがあります。眼内コンタクトレンズ(ICL)を取り出し、再び眼鏡やコンタクトレンズで矯正視力を得る生活に戻る、ということも可能です。

健康保険は適用されますか?

ICLは健康保険が適用されない自費診療となります。料金について何かご不明の点がございましたら、お気軽にお尋ねください。

検査では、どのようなことを行いますか?

目の形状・度数、角膜の厚み、眼圧などについて調べます。その後医師が診察・カウンセリングを行い、ICL手術の適応となるかどうかを判断します。

ICL手術後、将来的に白内障手術を受けるということは可能ですか?

もちろん可能です。一度挿入しても後で取り出し、目をもとの状態に戻すことができる点は、ICLの大きな特長です。レーシックのように角膜を傷つけたりすることはありません。

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